設立したばかりの会社ですので当社としての実績はありません。
代表が前職等で受注した特徴的な実績は以下の通りです。
▼代表のこれまでの受注実績(特徴のある一例)
事例1 投げ出された記録文書閲覧システムの引き継ぎ製造
→このお客様は、当初、個人事業主エンジニアを主体とするSESベンダに委託開発中でしたが、技術的難易度の高さから次第に進行が遅れ、とうとう技術者が出社しなくなり開発が止まってしまいました。SESベンダにもクレームしたそうですが、技術者の供給をしたまでで完成責任はないと言われ手詰まりで困っていました。代表らに相談があった頃には当初工期の1年のうち、7ヶ月が過ぎようとしていました。
代表らは技術専門チームを立ち上げて既存ソースの解析を行い、開発を引き継ぎました。コストはお客様当初予定の2倍強かかってしまいましたが、代表らが主体となって徹夜体制で解析作業をおこない、当初予定から3ヶ月程度の遅れのみでカットオーバーできました。
★通常のSIerはこのような案件は受けません。逃亡するような、無責任な他社がテキトーに中途半端に行って投げ出した工事を引き継ぐ建設会社はないですよね。一緒です。
代表らは「無責任でテキトーに組み上げられた箇所」をできるだけ引き継がないよう工夫をしました。
それは例えば、引き継ぐというよりも、別の環境へ新規で作成し、残されたソースを部分部分で流用しながら工期を短縮していったのです。
事例2 システムベンダが撤退して主のいなくなった接続管理プログラムの障害対応と置き換え
→このお客様は、当初、システムベンダと協業という形態で事業を進めていましたが、システムベンダ側の予算の逼迫で、事業からシステムベンダが撤退しました。この協業という形態が仇となり、システムベンダが残していったシステムのほとんどの部分で、最新の仕様書やソースが不存在となっていました。発注対受注の関係ではなかったため、納品の手続きについて細かい定めが無かったのです。
お客様側も保守されない事の重要性に気づかず動作するからといってそのまま利用し続けていましたが、ある日突然、一部のプログラムが動かなくなったのです。
動かなくなったのは、アプリケーションとデータベースの間で接続を認証して管理する、いわば核のプログラムでした。
代表らに相談された頃には、システムが動かず事業に深刻な影響を及ぼし始めており一刻の猶予もないような状況でした。
Windowsサーバ上で動くその核のツールはWindowsアプリケーションのバイナリファイル群しかなく、ソースはもちろん、設計書もない状況でした。
動作ログやエラーログも満足に出力しないような無責任設計でしたから一筋縄では行きません。
エラーとなると、何も言わずにプロセスが落ちてしまう。
プロセスやスレッドの動きを詳細にモニタリングするツールを睨みながら、数千回に及ぶ検証を行って、ある別のプログラムのバージョンが変わったことによって発生したことが判るまで半月、代表らはほぼ徹夜で仮説と検証を繰り返しました。
バージョンを返却する箇所を書き換えて、システムは息を吹き返しました。あと1ヶ月もシステムが動かなかったら事業に甚大なダメージを与えていたことでしょう、お客様の幹部から讃えられました。
その後しばらく掛けて、プログラムの動きと、利用者へのヒアリングなどによって分析した仕様から新しくプログラムを製造して置き換え、いまは平和に動作しています。